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FXレートや株価変動の軌跡をグラフ化したものが「 チャート 」です。 投資家心理として、為替レートがこれまでの最高値・最安値、また最近の高値・安値圏に近づくと、過去のパターンを意識・注目し始めます。そんなときに呼び起こされるのがチャートといえます。短期・中期・長期で過去のトレンドをチャートによって見直すと、何かしらの共通点や一定のサイクルに気づき、現状は上昇基調・下降基調・保ち合い相場、または転換期にあるのか ? 経験則に基づいた将来の相場動向を予測すること(「テクニカル分析」)で、新たな取引の判断材料に役立てます。 ここでは最も基礎的なチャートを紹介します。


【ローソク足】
一定期間の始値、高値、安値、終値の4つを記録したチャートをいいます。太めの長方形部分は、寄付きと終値の幅を示し、始値よりも終値が高かった場合には「陽線」といい「白地」で、始値よりも終値が低かった場合には「陰線」といい「黒地」で表示されます。棒の最高点がその期間の最高値、最低点が最安値を示します。日々の動きを「日足」、週単位は「週足」、月単位を「月足」といいます。
下落トレンドで下に細長い線( ひげ )の陽線が現れたときには 「上昇トレンド」の “サイン” といわれ、「買い」のチャンス !? 上昇トレンドで下に細長い線が陰線で現れたら「下落トレント」に向かう予兆 ?! ロウソク足が前日のロウソク足のレンジ幅に納まってしまう相場のときや、寄付きと終値が一致するローソク足(相場の拮抗)が現れたときには「トレンドの転換期」を暗示します。

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【移動平均線】
一般的に「単純移動平均線」のことをいい、通常は一定期間の終値の平均値をチャートにするものです。直近の任意の期間設定(7日間・21日間・210日間など)で、短期・中期・長期線となる複数の移動平均線を組み合わせ、上昇トレンドの短期の移動平均線が長期移動平均線の上に突き抜けたら「買いシグナル」(ゴールデンクロス)、下落トレンドの短期の移動平均線が長期移動平均線の下に突き抜けたら「売りシグナル」(デッドクロス)と予測できるチャートです。
       d=終値  x=算出する日数
      移動平均=(d1+d2+d3・・・dx) / x


【RSI (Relative Strength Index・相対力指数)】
             (過去の一定期間の上げ幅) の絶対値
      RSI=——————————————————–
          (過去の一定期間の上げ幅 + 下げ幅) の絶対値
0%~100%の範囲で推移し、「70%水準は買われ過ぎ」(高値警戒圏/市場はロング/天井近し)・「30%水準は売られ過ぎ」(底値圏/市場はショート/底値近し)と市場過熱感や底値感を判断する指標として、またトレンドの転換を示唆する振幅を測るテクニカル分析のひとつ。


【チャートでトレンド】
将来に相場展開を予測するために欠かせないのが「支持線(サポートライン)」と「抵抗線(レジスタンスライン)」といわれるトレンドラインです。
上昇トレンドであるときに安値を結ぶと支持線、また、下降トレンドで高値を結ぶ抵抗線を引くことができます。トレンドラインは、「買い」や「売り」需要の強弱を見ることができ、それぞれのトレンドラインを破る状況は、トレンドの転換期を暗示します。


⇔ 【ファンダメンタル分析 (Fundamental Analysis)】
本質的価値と市場レートのギャップが、いずれ「経済の基礎的条件」に見合った本質的価値へと反映されるという考え方。経済指標・金融政策・地政学的リスクなどもファンダメンタルの要因となり、基本的には需給バランスによって取引レートは決定されます。経済指標の予測を描き、将来の市場動向を先取りすることで、マーケット・トレンドに乗った取引が可能になります。


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