どうしてスプレッドを “ゼロ” にできるの?


「スプレッド(spread) “ゼロ”」 は、どうして可能なのか? くりっく365や店頭取引会社は、複数のマーケット・メイカーもしくはヘッジ先金融機関(counter party) からプライスfeedを受けています。

たとえば ・・・ A銀行=122円11-12銭、B銀行=122円10-11銭、C銀行=122円12-13銭 ・・・ それぞれの銀行は、自行のポジションの絡みもあって「提示レート」は まちまち ・・・ その結果、「122円11-11銭」 もしくは 「12-12」と 通常のマーケットで 「choice price」 は頻繁に見られます。

銀行同士の直接取引 「direct dealing」 でも、ディーラーは同時に数行を呼び出し、一番有利なレートを叩くことで差益を稼ぎます。 したがって “Spread Zero” は、”straight processing” でcounter partyへダイレクトにヘッジしている取引会社だから提供できる仕組みであり、ディーリングを行っている会社では、収益・内部構造からして手をつけられない部分なのかもしれません。

逆に、ディーリング益は、手数料収入よりはるかに大きい収益であり、それをみすみす手放す “Spread Zero” は、「信託保全」「格付け」「上場」という”信用力” 強化の流れとともに、業界の「体力勝負」への幕開けにも映ります。


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