Part14


数年前までは 「短資会社」 なんて誰も知らない存在だったと思います。何故ならば、取引先は「銀行」が唯一の顧客であり、日銀による護送船団の一員でありながらも “黒子” に徹していた存在であったからです。
先の日銀による金利復活劇で、「無担保コール翌日物金利」動向があらためて注目、報道される短期金融市場(即日オペ「公開市場操作」)では、銀行が日々の資金をやり取りするために、その仲介を短資会社は担っています。
さらには、「外国為替公認銀行」 と短資会社だけが参加を許された「インターバンク市場」で取引される外国為替取引で、市場の中核を担いながらもながらも、一般的にはテレビニュースで、しかも「ドル円」相場が激しく変動したときだけ中継される巨大な白盤の上を、クリップに挟んだ取引約定書を投げて滑らせている姿しか記憶に残らない存在でした。
1998年4月、外為法の改正で 「為銀主義」 が撤廃され、また外国為替証拠金取引が新たな金融商品として注目され始め、さらには証券系・商品先物系・独立系、そして「短資系」は「外国為替」のスペシャリストとして紹介されて、初めて一般投資家にもその存在が認知され始めたともいえます。
WBS (World Business Satellite / TV Tokyo / Mon-Sat) って、FX取引している人で観ている人多いようですネ。 NYK市場のFX動向で取引する一般投資家がこのチャンネルを点けているのか ? 小谷さんの人気なのか ? 「個人に広がる 外為取引」にスポットを当てた番組を観ていた人から ” TFが市場参入 ” 「観てる ?」 との電話がありました。 トリを取るように、最後まで参入を見合わせていた短資会社が、外国為替証拠金取引業界に万を期して今日登場 !
大手広告代理店による取引開始当日の新聞広告 & TVを使ったマーケティング戦略、そしてFXのプロ集団だから可能な他にはないHP上での情報配信サービスは “さすが” です。 これで、金融庁・財務省・日銀に守られる3大短資会社 [セントラル短資 (山根短資/名古屋短資/日本短資)、東京短資、上田八木短資 (上田短資/八木短資)] と、来春にも予定される大手証券会社の外国為替証拠金取引業界参入で、140社にものぼる「登録会社」の再編加速と、理不尽なクレームを好む個人投資の淘汰が着々と始まることが予想されますネ。 これから、一般投資家のこの市場での取引先動向と事業モデルのすみ分けがどう進むのか ? 興味津々です。
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by R
2006年9月1日


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